健診・人間ドック
ホーム > 健診・人間ドック > 人間ドック/脳ドッグのご案内
人間ドック/脳ドッグのご案内
人間ドックの目的
 現在わが国の三大死因は悪性腫瘍(癌)、脳卒中(脳出血、脳梗塞)、心臓病(心筋梗塞、心不全)です。癌の原因の一つとしては喫煙が知られています。一方、脳卒中、心臓病の原因のほとんどが動脈硬化に基づきます。動脈硬化を促進する危険因子としては高血圧、糖尿病、高脂血症(高コレステロール血症、高中性脂肪血症)、喫煙が知られています。
 進行した癌や脳卒中、心臓病では症状(痛み、麻痺、呼吸困難)がみられますが、早期癌や動脈硬化危険因子の段階では症状がほとんどありません。癌は早期であれば外科的摘除によって、後遺症を残さずに完全に治癒します。また、動脈硬化危険因子が認められても、生活習慣の改善や薬剤内服から動脈硬化促進が予防でき、一生脳卒中や心臓病にならずにすみます。
 人間ドックの目的は癌や動脈硬化を初期段階で発見、つまり早期発見して病気の進行を予防し天寿を全うしていただくことにあります。従いまして日頃健康だと思っておられる皆様も癌や動脈硬化などの生活習慣病の早期発見と予防のため、壮年期を迎えたら1年に1度は人間ドックを受診され、健康管理にお役立て下さい。
人間ドックは個別健診
 市町村や職場などで行われる健診は多人数を対象に集団で実施されるため、検査項目に限度があり、スクリーニングと呼ばれる、病気の兆候や症状の程度を大づかみに判断する形で行われる事があります。それに対して人間ドックははるかに検査項目が多く、より細部にわたり健康度のチェックできます。
 人間ドックには、期間や目的別にさまざまなタイプがあり、金額や検査項目も医療機関によって若干の相違があります。また、人間ドックは個人的に病院に出向いて受診する個別健診のため、保険が摘要されません。日帰りドックでも4〜5万円の費用がかかります。とはいえ、自治体や職場で人間ドック対する補助制度を設けるところが増えていますので、以前に比べて受診しやすくなっています。
脳ドックとは?
 脳ドックは、脳梗塞、くも膜下出血、脳血管性痴ほう症などの、脳の病気を発見するための検査です。脳の内部を輪切りの状態で見ることができる高度医療機器(CTやMRIなど)により、小さな異常を早期に発見できるようになりました。検査に伴う苦痛や危険もありません。
 検査項目や金額は、医療機関によって異なりますので、予約時に確認が必要です。異常を発見したら、治療を始めるのはもちろん、病気の悪化を防ぐよう生活習慣の改善につとめましょう。