ふるさとの地を離れ医療に従事されている皆様、勉学に励んでいらっしゃる皆様、いかがお過ごしでしょうか。COVID-19の蔓延で帰省がままならず、遠くからご家族、知人を気遣っている方がいらっしゃると思います。このパンデミックは人と人との繋がりを強く意識させられる出来事になりました。
さて、故郷の医療状況はどうなっているでしょうか。皆様は平成20年度以降、医学部定員が増加され全国的には医師の実数が増えたものの、課題として認識され続けてきた「地域間・診療科間の偏在」が解消に至っていないことをよくご存じだと思います。
長野県は10の二次医療圏ごとに地域医療目標を定めて達成を目指しています。県の人口当たり医師数は全国平均を下回るのですが、国の発表した医師偏在指標で全国の下位1/3になったのは、県内では上小、木曽、上伊那、北信、飯伊(飯田下伊那)の5医療圏でした。県は飯伊医療圏の目標として、地域内の医療機能の分担体制を維持するとともに、診療所医師の高齢化や後継者不足により厳しい状況となる休日夜間の救急医療や郡部の医療体制の確保を挙げました。目標達成には医師確保が必要で、重点的に医師を配置する考えです。2018年末309名であった飯伊医療圏の医師を2023年には351人(+42人)にしようという計画です。
下記、長野県ホームページを御高覧賜り、長野県・飯田下伊那の置かれた状況をご理解頂き、当地の医療にご協力を賜りますようお願い申し上げます。