飯田下伊那地域で健康に問題をお持ちの方々がこの地域内のどこの医療機関へおかかりでも、連携によって質の高い安心な医療を同じように受けられる。そのような連携を目指し、飯田医師会ではツールとして連携パスや連携書式をホームページに公開しています。2012年に開始され、6つのツールを掲載してきましたが、この度内容の小修正、使用実績の調査をいくつかのツールについて行いました。
それぞれの病気により連携の仕方は異なりますので、診療計画を示す本来の意味でのパス「path、pathway」の形式でないものもありますが、お互いに情報をパス「pass」しあって、連携を深めるツールになっています。今後は利用頻度や参加施設数、治療成績、対象となった患者さんのお気持ちなどをさらに評価していくことが大切と考えています。
今や連携は病診連携を超えて医療・介護連携まで拡大し、たくさんの職種の方々が係わるものとなりました。また、地域の高齢化や生活習慣の変化により疾病構造が変わり、緩和医療や在宅看取りへの対応、糖尿病対策等も地域全体の課題です。かかりつけ医の先生方、介護職の方々に「path」が確実に「pass」されるしくみや時代の要請に応えた新しいツールの導入に医師会としても努めて参ります。